ナウマンゾウ (Palaeoloxodon naumanni)
哺乳綱 長鼻目 エレファス科

解説:ナウマンゾウ(ナウマン象)
時代:中期~後期更新世(35万~2万年前)
化石の分布:北海道~九州,中国(華北)
 この名は,日本でのゾウ化石研究の第1歩をふみ出す役割を果たしたエドムント-ナウマンにちなんで,付けられました.化石の見つかっている数も産地の数も一番多く,日本のゾウ化石の代表です.瀬戸内海の海底からは数千個もの化石が,底びき網で引き上げられています.ナウマンゾウと同じパレオロクソドン属のゾウは,中国では何種類も見つかっています.またナウマンゾウとされる化石も中国北部から報告されています.しかし,日本の化石との比較研究はまだ十分には行われていません.
(写真:ナウマンゾウの復元像.自然史博物館入り口で展示)