ダンダラテントウ(その1)
Cheilomenes sexmaculatus (FABRICIUS) 似ている種類は(その2)へ
 この種類もいろいろなもようが現れることが知られていますが,北のほうが黒い部分が多いタイプが分布し,逆に沖縄,台湾など南のほうに行くと赤い部分の多いタイプがばかりが見られます.これはナミテントウとは逆のパターンですが,ダンダラテントウは日本の本州が分布のもっとも北に位置しているので,大阪あたりではどちらの種類も黒っぽいタイプが多く見られることになります.よって,しばしばナミテントウと間違ってしまいますが,へりがやや出っ張っていること,また模様をひとつひとつくらべれば明らかに異なっていますので,慣れれば間違えることはありません.
 保育社の図鑑では2紋型のタイプが掲載されていないため,しばしば質問を受けます.ごくまれに赤い部分を全く欠く,翅全体が真っ黒の個体も見られることがあります.
 分布:本州、四国、九州、対馬、琉球、台湾、中国、東南アジア、インド、アフガニスタン、ニューギニア、ポリネシア、ミクロネシア.
 生息環境:平地にみられる。
 生態:アブラムシ食.